2012年03月15日18:15
アヴェンティーノの丘

ローマに友人が来ると大概連れて行くとこの一つに『アヴェンティーノの丘』があります。
場所はあの『La Bocca della Verita'(真実の口)』からそう遠くないのですが何となく行きたい欲求に駆られない
位置にあるように思えます。わりと高級な住宅が立ち並ぶ小高いところにある公園から眺めるヴァティカン市国
側のパノラマは、高い位置ではないのですがローマ市内の西側の景色を一望できるとても素敵なところです。
丘の頂上にある有名な建物としてあるのがマルタ騎士団の館です。
最初の写真はその館の扉の写真ですが、そこから覗き込んでいる人が後を絶ちません。
大きさは3センチもあるでしょうか、鍵穴としては大きいのですがそこから覗くと見えるのがこれ、

正面の中庭を通してヴァティカンのクーポラが見えるのです!
結構これがいい感じで、僕はしかも夜にここに来るのが好きでしたね(ローマだけにロマンチックだしw)。
市内から夜歩いてくるには微妙な距離だし薄暗いし、タクシー使うのもなぁ、っていうところですが
酔い覚ましの散歩で来るにはいいところです。しかも薄暗いから怖い、には強い味方がたくさんいるのです。
丘の入り口はもちろん、この扉の前にもそこらじゅうにカラビニエリが立っているのです。
しかも機関小銃なんて抱えていたりするのでまず大事にはならないです(それもそれでちょっと怖いけどw)。

その横にある公園(オレンジの木がたくさんあるのです)からのパノラマが上の写真。
真下にテヴェレ川も流れていてなんともゆったりと時間が過ぎていく、昼行ってもよし、夜行ってもよしの
混み合うことがないとてもお勧めのスポットです。(公園横に真実の口にそっくりな噴水もありますしw)
是非寄ってみて下さい。(※夜は公園には入れません)
2012年03月08日15:46
Festa della Donna(国際女性デー)
今日は『Festa della Donna』(フェスタデッラドンナ・国際女性デー)です。
イタリアでは街中でミモザの花が売られ買われ贈られまくる日です(笑)。
日本の花屋さんに行っても知らないところが多かったのに驚きました。
なんにでも商売に結びつけるわけではないのですね(笑)。
そもそもそれは何かと。あまり日本では馴染みがないようです。
国際女性デー 第一次世界大戦の頃からの女性の立場を確立するための運動が元になり、
1975年から国連が認めたということで37年の歴史は長いのか短いのか・・・
ヨーロッパ全域で行われている習慣だと思っていましたがイタリアだけなのですね、
ミモザを誰彼構わずプレゼントするというのは。
華やかなこの日の裏には色々切ない女性の歴史もあったのかもしれません。
日本でもこの日がもっとポピュラーになっていけば楽しいんですけどね。
ちなみに行きつけの花屋さんで仕入れの状況を聞いたとき、
『あんな花粉の出る花、この時期特に大変ですよ!』と一蹴されました(笑)。
なので今日当店に来られた女性にはカクテルの『ミモザ』を振舞います。
良かったらお越しください。
男性はもうじき来るホワイトデーのほうが気になりますか(笑)。
2012年03月06日19:27
オーダーメイドのシャツ
オーダーメイドといってもパターンオーダーなんですけどね。

信頼できる男性から教えてもらって注文したのが1月7日、約2ヶ月の製作期間でした。
もともと作ってみたいと思っていましたがなかなかきっかけがなく、しかもドコにお願いするか
それが悩むとこでした。どうしてもそこじゃないといけないというところではなかったのですが
その方が利用しているということと、そこの縫製(外注さんですね)をしている人を知っていたからです。
何かと最近細身のシルエットが好まれていますが、そこは40過ぎるとあまり無茶なことも出来ません(笑)
『やや細身でお願いします』と謙虚なオーダーにしておきました(笑)。
指示できるポイントとしては、襟の形、袖の仕上げ(カフス)、ポケットの有無、ボタンの種類などです。
出来るだけシンプルに仕上げて袖はカフス用にしました。父親から貰った(誰も欲しがらなかった?)
ものが使わずにあったので使ってみたかっただけですが(笑)。
着てみるとそれなりにピッタリ仕上がっていて気持ちいいです。いくつかのポイントで想像していたように
出来てないなぁ、と思いましたが、よく、『オーダーするときは最初から完璧に出来ると思うな。徐々に
自分の好きなスタイルにそのお店と一緒に作っていくんだ』と言われます。
ほぼ気に入っていますので、次回はここをこうしたいという宿題を持って、より完璧な僕のスタイルを
作って行きたいですね(体型を維持することも必要です 笑)。
信頼できる男性から教えてもらって注文したのが1月7日、約2ヶ月の製作期間でした。
もともと作ってみたいと思っていましたがなかなかきっかけがなく、しかもドコにお願いするか
それが悩むとこでした。どうしてもそこじゃないといけないというところではなかったのですが
その方が利用しているということと、そこの縫製(外注さんですね)をしている人を知っていたからです。
何かと最近細身のシルエットが好まれていますが、そこは40過ぎるとあまり無茶なことも出来ません(笑)
『やや細身でお願いします』と謙虚なオーダーにしておきました(笑)。
指示できるポイントとしては、襟の形、袖の仕上げ(カフス)、ポケットの有無、ボタンの種類などです。
出来るだけシンプルに仕上げて袖はカフス用にしました。父親から貰った(誰も欲しがらなかった?)
ものが使わずにあったので使ってみたかっただけですが(笑)。
着てみるとそれなりにピッタリ仕上がっていて気持ちいいです。いくつかのポイントで想像していたように
出来てないなぁ、と思いましたが、よく、『オーダーするときは最初から完璧に出来ると思うな。徐々に
自分の好きなスタイルにそのお店と一緒に作っていくんだ』と言われます。
ほぼ気に入っていますので、次回はここをこうしたいという宿題を持って、より完璧な僕のスタイルを
作って行きたいですね(体型を維持することも必要です 笑)。
2012年03月04日18:28
Ligabue
イタリアの音楽に関して日本ではどのくらい認知度があるか分かりませんが
少しづつ紹介できればと思います。まずは自分の好きなミュージシャンたちから。
ロックバンドもたくさんありますが彼はトップアーチストと言っていいでしょう、
Luciano Ligabue、 『Ligabue(リーガブーエ)』です。
発音は『リガブーエ』に近いかもしれませんがそれはあまり重要ではありません。
いつも同じメンバーのバンド形式でやってますが彼はソロアーチストということです。
ストレートで骨太の男っぽい音とハスキーでタフな声質で、歌詞も力強いバイタリティのある
希望を持たせるタイプの『正当派ロックの大御所』と言った存在です。
熱い思いを歌いきるといったスタイルは、基本根が熱くて素直な人種のイタリア人からはとても支持され、
出す曲全てがヒットしているといっても過言ではありません。
中でも僕が好きなのは『Si viene e si va』、人生の指南役のようなこの歌詞はとても勇気づけられます。
タイトルの意味は『来て、行く』、直訳過ぎてわからないですね(笑)、
世の中そんなモンさ、『気楽に行こうぜ』お前の思うようにやれよ、
といった意味が含まれているように思っています(個人的解釈w)。
ビデオに出て来るタクシーの運転手のくだりは『シックスセンス』的で
実際の歌詞に直接関係してませんが大筋で人生のあり方を表現しているようですね。
歌わずにカメラの前でポーズをとっているところがなんとももいえず好きなところです。
最後マイクの前を歌いながら去っていくところもカッコいいですねぇ。
肩に力が入っていないけど熱い思いを表現できる彼は精力的でものすごい数の曲を作ってます。
あ、余談ですがイタリア語で『歌』はCanzoneといいますが『あの曲良かったね』とかに使う『曲』
という単語で『Brano』というのがあります。通っぽい感じになります(笑)。
まあ、一度聞いてみてください。意味も知りたい方には翻訳して差し上げます(若干有料ww)。
少しづつ紹介できればと思います。まずは自分の好きなミュージシャンたちから。
ロックバンドもたくさんありますが彼はトップアーチストと言っていいでしょう、
Luciano Ligabue、 『Ligabue(リーガブーエ)』です。
発音は『リガブーエ』に近いかもしれませんがそれはあまり重要ではありません。
いつも同じメンバーのバンド形式でやってますが彼はソロアーチストということです。
ストレートで骨太の男っぽい音とハスキーでタフな声質で、歌詞も力強いバイタリティのある
希望を持たせるタイプの『正当派ロックの大御所』と言った存在です。
熱い思いを歌いきるといったスタイルは、基本根が熱くて素直な人種のイタリア人からはとても支持され、
出す曲全てがヒットしているといっても過言ではありません。
中でも僕が好きなのは『Si viene e si va』、人生の指南役のようなこの歌詞はとても勇気づけられます。
タイトルの意味は『来て、行く』、直訳過ぎてわからないですね(笑)、
世の中そんなモンさ、『気楽に行こうぜ』お前の思うようにやれよ、
といった意味が含まれているように思っています(個人的解釈w)。
ビデオに出て来るタクシーの運転手のくだりは『シックスセンス』的で
実際の歌詞に直接関係してませんが大筋で人生のあり方を表現しているようですね。
歌わずにカメラの前でポーズをとっているところがなんとももいえず好きなところです。
最後マイクの前を歌いながら去っていくところもカッコいいですねぇ。
肩に力が入っていないけど熱い思いを表現できる彼は精力的でものすごい数の曲を作ってます。
あ、余談ですがイタリア語で『歌』はCanzoneといいますが『あの曲良かったね』とかに使う『曲』
という単語で『Brano』というのがあります。通っぽい感じになります(笑)。
まあ、一度聞いてみてください。意味も知りたい方には翻訳して差し上げます(若干有料ww)。
2012年03月02日17:47
ローマで誤認逮捕!
イタリアでの思い出の中でもTOP3に入る出来事がこれ。

サンジョヴァンニ近くに住んでいた頃、同居人の借金の肩代わりの担保として所有していたITALJET社の名車
『Velocifero50』です。MoMAにも永久展示されている(はず)のこのバイクは当時街を走っていて誰もが
見ている感覚になる自慢のバイクでした。
それが起こったのは忘れもしない99年1月30日、日本から遊びに来ていた友人が滞在最終日に
いろんな人を呼んで家で食事をしようと計画し、Piazza Vittorio(テルミニ駅近くの有名なメルカート)
まで買出しに行ったときのことです。
これまたローマでは有名な『M.A.S.(Magazini allo Statuto)』と呼ばれる安いのが取り得のデパート(?)
の前に駐輪してたくさんの食材を抱え帰路に着くところでした、1時30分ごろです。
みたことのない女性が近寄ってきて尋ねるのです、『そのバイク、あなたの?』
名義は同居人のものでしたが実質的な所有権は僕にあったのでもちろんすかさず
『そうですが、何か?』と答えるや否や、
『そのバイクは私と姉が持っていたものだ!エミリアロマーニャに住んでいたときに盗まれたものだ!
傷跡も一緒だし凹みも同じだ!シートの下の物入れに入っているビニール袋もその時入っていたのと
同じだ(丁度開けていた)! 泥棒、泥棒、警察、警察!!!!!』
姉といわれる人を呼びつけ、スグに警察を呼び出しました。
あっという間にパトカー4台、警官8人に取り囲まれ、野次馬推定500人、全て出して調べられた挙句
頭を押さえつけられながらパトカーに押し込まれ、バイクも押収されてManzoniの警察署へ
(歩いていけたんだけど笑)。まるで凶悪犯のタイホ劇でした。
当時は携帯電話もないし無実を証明してくれる同居人に連絡も取れず、警察署で『とにかく連絡取らせてくれ』
といっても取り合ってもらえず、『こちらから連絡をする』といわれて取り調べ開始。
何とかそいつが来たのが3時半を回っていて(汗だくで家から走ってきたみたい。
だってバイクは僕が乗ってたから笑)、それから購入したショップに連絡とって無実が晴れたのが
7時を回っていました。
そのときはパニックになっていた友人も最後のほうは楽しんで取調室とかの記念撮影したり
通路にあったコピー機で自分の顔をコピーしていましたが(笑)。
最後まで『私たちのに違いない!』 と言い張っていた姉妹は、警官たちが僕らに同情してくれていたところを見ると
ちょっとイタイ人達だったようです・・・
帰り際に『ちょっと頼みごとがある』と、階下の部屋に連れて行かれ、桂三枝似の警官から
カードのようなものを渡され、書いてある字を読んでくれと言うのです。どうやら盗難にあった
物の中に手がかりになるものはそれしかなくて日本語だろうと予想は出来ても全く読めなかったところ
丁度僕たちが居合わせたから協力を求めてきたようでした。返還されましたか?、林さん(笑)。
家に帰ったのが8時、連絡も取れず最後の晩餐なのに本人たちがいないので困っていただろう友人たち
に連絡を取ると、意外にも余裕で『あ、そう。今から行くよ』と訪ねてきてくれました。
時間がないので簡単にナベをしたのですが最後にチゲ鍋風にしたところ『なんていう料理?』
と聞かれ、『このスタイルは『ナベ』という。”Hot”は『カラ~イ』という』中途半端な答えをしたところ
『ナベカラ~イ』 という語呂が気に入ったらしく何度も繰り返していました(笑)。
だから、僕のこの『誤認逮捕』と『ナベカラ~イ』はセットでの思い出です(笑)。
追記:今思えば、シートの下のビニール袋は入れた覚えがないんですよね~。ひょっとして嵌められかけていた?!

サンジョヴァンニ近くに住んでいた頃、同居人の借金の肩代わりの担保として所有していたITALJET社の名車
『Velocifero50』です。MoMAにも永久展示されている(はず)のこのバイクは当時街を走っていて誰もが
見ている感覚になる自慢のバイクでした。
それが起こったのは忘れもしない99年1月30日、日本から遊びに来ていた友人が滞在最終日に
いろんな人を呼んで家で食事をしようと計画し、Piazza Vittorio(テルミニ駅近くの有名なメルカート)
まで買出しに行ったときのことです。
これまたローマでは有名な『M.A.S.(Magazini allo Statuto)』と呼ばれる安いのが取り得のデパート(?)
の前に駐輪してたくさんの食材を抱え帰路に着くところでした、1時30分ごろです。
みたことのない女性が近寄ってきて尋ねるのです、『そのバイク、あなたの?』
名義は同居人のものでしたが実質的な所有権は僕にあったのでもちろんすかさず
『そうですが、何か?』と答えるや否や、
『そのバイクは私と姉が持っていたものだ!エミリアロマーニャに住んでいたときに盗まれたものだ!
傷跡も一緒だし凹みも同じだ!シートの下の物入れに入っているビニール袋もその時入っていたのと
同じだ(丁度開けていた)! 泥棒、泥棒、警察、警察!!!!!』
姉といわれる人を呼びつけ、スグに警察を呼び出しました。
あっという間にパトカー4台、警官8人に取り囲まれ、野次馬推定500人、全て出して調べられた挙句
頭を押さえつけられながらパトカーに押し込まれ、バイクも押収されてManzoniの警察署へ
(歩いていけたんだけど笑)。まるで凶悪犯のタイホ劇でした。
当時は携帯電話もないし無実を証明してくれる同居人に連絡も取れず、警察署で『とにかく連絡取らせてくれ』
といっても取り合ってもらえず、『こちらから連絡をする』といわれて取り調べ開始。
何とかそいつが来たのが3時半を回っていて(汗だくで家から走ってきたみたい。
だってバイクは僕が乗ってたから笑)、それから購入したショップに連絡とって無実が晴れたのが
7時を回っていました。
そのときはパニックになっていた友人も最後のほうは楽しんで取調室とかの記念撮影したり
通路にあったコピー機で自分の顔をコピーしていましたが(笑)。
最後まで『私たちのに違いない!』 と言い張っていた姉妹は、警官たちが僕らに同情してくれていたところを見ると
ちょっとイタイ人達だったようです・・・
帰り際に『ちょっと頼みごとがある』と、階下の部屋に連れて行かれ、桂三枝似の警官から
カードのようなものを渡され、書いてある字を読んでくれと言うのです。どうやら盗難にあった
物の中に手がかりになるものはそれしかなくて日本語だろうと予想は出来ても全く読めなかったところ
丁度僕たちが居合わせたから協力を求めてきたようでした。返還されましたか?、林さん(笑)。
家に帰ったのが8時、連絡も取れず最後の晩餐なのに本人たちがいないので困っていただろう友人たち
に連絡を取ると、意外にも余裕で『あ、そう。今から行くよ』と訪ねてきてくれました。
時間がないので簡単にナベをしたのですが最後にチゲ鍋風にしたところ『なんていう料理?』
と聞かれ、『このスタイルは『ナベ』という。”Hot”は『カラ~イ』という』中途半端な答えをしたところ
『ナベカラ~イ』 という語呂が気に入ったらしく何度も繰り返していました(笑)。
だから、僕のこの『誤認逮捕』と『ナベカラ~イ』はセットでの思い出です(笑)。
追記:今思えば、シートの下のビニール袋は入れた覚えがないんですよね~。ひょっとして嵌められかけていた?!