革手袋リペアのススメ
自転車に乗って移動することが基本の生活になっているので冬に手袋は欠かせません。
今までいろいろ買ってきましたが右手の人差し指のところが一番酷使されているので穴が開いたり長持ちしません。
以前行ったフィレンツェの露店でまとめ買いした時に、人に頼まれたものを買うことに集中し過ぎて自分用を買い忘れたり。
どうしても欲しいということもなく、毛糸の手袋にも飽きてたんですが特に買う理由が見当たらないまま長年が過ぎていってた時に前々回のイタリアに行ったとき見つけたお店で買った手袋に一目惚れしました。https://coppoletta.osakazine.net/e498842.html
鹿革のナポリ産というのもジワジワ来てたんですが裏地に使用しているカシミアの手触りがとにかくよかったんです。
最初は丁寧に使っていたつもりでしたがそのうちほつれや裂けが出てきたけど放置、クリームなんかは靴メンテナンスにも使える保湿クリームを塗ったりはしてきたものの焼け石に水で10年使い続けた結果がこれ。



そうとう使い込んでるのは気に入っていた証拠でもありますがちょっと行きすぎました。
『反省』と『これよりも気に入ったものを見つける労力』を天秤にかけ一大決心でこの子を復活させることにしました。
まずは洗浄。
メンテナンスの基本は『汚れを落とす』ところから。すべてのメンテナンスに通じます。
革製品の洗浄ならこれ。

モゥブレイのサドルソープ。靴のために買って使ったことがあるので実績は体感済み。大胆に水洗いしました。
縫い目がほつれているのは丁寧に糸を掛けてあげればそれなりになると思いつつ、穴が開いたとこをどうするかといえば張替か接ぎ当てか。パッチワーク的に補強されている感じも悪くないかと思い丁度いい革生地があったのでをれを使用してみます。

凄く狭い隙間に針をまっすぐ通すことは至難の業で、いったん剝がしてやればもっと上手く出来るのでしょうがそこまでの技術を持っているとは自分を信じられずこの状態。

この部品は引っ張り出してみて初めてここまでの惨状になっていたと気づいてしまった、いや、気付かないふりをしていたのかもしれません。
交換できるのか調べていくうちにこれだけを販売しているところがないことにぶち当たります。
修理に出す選択肢がなかった僕は革製品の修理を専門にしているお店に連絡を取り、何とかこれだけでも販売してくれないかと交渉します。そもそもなんという名前かも知らなかったのですが『ライニング』というものです。

色もなにも選択肢がなく、男性用か女性用かだけでサイズも選べませんがそんなもんなんでしょうか、手首のところはカットして合わせるしかありません。中に隠れてしまうので気にならないといえばそうなんですが。一応裏表があるようで中の方が手触り良い造りになってました。
これも手首のところを丁寧に解いていったん外から留めておいて内側に巻き込んで中で留め縫い。ゆっくりやればまあまあそれなりに出来たようです。

タブも付けなおした方がそれっぽく見えるので。

ほつれと裏地と穴の接ぎは出来ましたがボロボロ感はまだまだあります。

革のメンテナンスだけで検索してもいろいろ出てきますが高評価があったのはこの製品。

靴のメンテナンスでもお馴染みのモゥブレイのデリケートクリーム。どこで買っても同じ値段なのでLOFTで購入。
だけど保湿クリームでは補えないほどのダメージです。濡れた感があるうちはいいですが長続きしません。

落ちた色を取り戻すにはやっぱり入れなおさないと輝きを取り戻すことは出来ません。

これも革メンテナンスの人がブログでオススメしてくれていたのですが『SAPHIR(サフィール)』のリノベィティングカラー補修チューブ。すごくたくさんの色があるのでどれがいいか判断つかないほどでしたがLOFTには色サンプルがあったので助かりました。LOFTの店員さんが結構な経験者で、『色は入るけど不自然なぐらい綺麗に入るので部分補修には向かない』、『今の色より控えめな色を選ぶのがいい』と忠告してくれ、曖昧なところはデリケートクリームと混ぜて使うと良いとも聞いたのでやってみました。ミディアムブラウンです。
ちょっとづつ出して細かく色を入れていくことに注意して、手袋をはめた状態で塗り込んでいきます。右手で塗る方が細かく出来るので右手袋も左手にはめて右手で作業しました。

ビビるくらい輝きを戻してます。

ビフォーアフターがヤバすぎです。

中のライニングが新品で装着感がバツグンにアップした上、輝きが増して完璧な仕上がりです。
普段家で母親だとしか思って見ていなかった女性がステージに立ったら森高千里だった時ぐらいの感動です。
(※個人の感想です)
今までいろいろ買ってきましたが右手の人差し指のところが一番酷使されているので穴が開いたり長持ちしません。
以前行ったフィレンツェの露店でまとめ買いした時に、人に頼まれたものを買うことに集中し過ぎて自分用を買い忘れたり。
どうしても欲しいということもなく、毛糸の手袋にも飽きてたんですが特に買う理由が見当たらないまま長年が過ぎていってた時に前々回のイタリアに行ったとき見つけたお店で買った手袋に一目惚れしました。https://coppoletta.osakazine.net/e498842.html
鹿革のナポリ産というのもジワジワ来てたんですが裏地に使用しているカシミアの手触りがとにかくよかったんです。
最初は丁寧に使っていたつもりでしたがそのうちほつれや裂けが出てきたけど放置、クリームなんかは靴メンテナンスにも使える保湿クリームを塗ったりはしてきたものの焼け石に水で10年使い続けた結果がこれ。



そうとう使い込んでるのは気に入っていた証拠でもありますがちょっと行きすぎました。
『反省』と『これよりも気に入ったものを見つける労力』を天秤にかけ一大決心でこの子を復活させることにしました。
まずは洗浄。
メンテナンスの基本は『汚れを落とす』ところから。すべてのメンテナンスに通じます。
革製品の洗浄ならこれ。

モゥブレイのサドルソープ。靴のために買って使ったことがあるので実績は体感済み。大胆に水洗いしました。
縫い目がほつれているのは丁寧に糸を掛けてあげればそれなりになると思いつつ、穴が開いたとこをどうするかといえば張替か接ぎ当てか。パッチワーク的に補強されている感じも悪くないかと思い丁度いい革生地があったのでをれを使用してみます。

凄く狭い隙間に針をまっすぐ通すことは至難の業で、いったん剝がしてやればもっと上手く出来るのでしょうがそこまでの技術を持っているとは自分を信じられずこの状態。

この部品は引っ張り出してみて初めてここまでの惨状になっていたと気づいてしまった、いや、気付かないふりをしていたのかもしれません。
交換できるのか調べていくうちにこれだけを販売しているところがないことにぶち当たります。
修理に出す選択肢がなかった僕は革製品の修理を専門にしているお店に連絡を取り、何とかこれだけでも販売してくれないかと交渉します。そもそもなんという名前かも知らなかったのですが『ライニング』というものです。

色もなにも選択肢がなく、男性用か女性用かだけでサイズも選べませんがそんなもんなんでしょうか、手首のところはカットして合わせるしかありません。中に隠れてしまうので気にならないといえばそうなんですが。一応裏表があるようで中の方が手触り良い造りになってました。
これも手首のところを丁寧に解いていったん外から留めておいて内側に巻き込んで中で留め縫い。ゆっくりやればまあまあそれなりに出来たようです。

タブも付けなおした方がそれっぽく見えるので。

ほつれと裏地と穴の接ぎは出来ましたがボロボロ感はまだまだあります。

革のメンテナンスだけで検索してもいろいろ出てきますが高評価があったのはこの製品。

靴のメンテナンスでもお馴染みのモゥブレイのデリケートクリーム。どこで買っても同じ値段なのでLOFTで購入。
だけど保湿クリームでは補えないほどのダメージです。濡れた感があるうちはいいですが長続きしません。

落ちた色を取り戻すにはやっぱり入れなおさないと輝きを取り戻すことは出来ません。

これも革メンテナンスの人がブログでオススメしてくれていたのですが『SAPHIR(サフィール)』のリノベィティングカラー補修チューブ。すごくたくさんの色があるのでどれがいいか判断つかないほどでしたがLOFTには色サンプルがあったので助かりました。LOFTの店員さんが結構な経験者で、『色は入るけど不自然なぐらい綺麗に入るので部分補修には向かない』、『今の色より控えめな色を選ぶのがいい』と忠告してくれ、曖昧なところはデリケートクリームと混ぜて使うと良いとも聞いたのでやってみました。ミディアムブラウンです。
ちょっとづつ出して細かく色を入れていくことに注意して、手袋をはめた状態で塗り込んでいきます。右手で塗る方が細かく出来るので右手袋も左手にはめて右手で作業しました。

ビビるくらい輝きを戻してます。

ビフォーアフターがヤバすぎです。

中のライニングが新品で装着感がバツグンにアップした上、輝きが増して完璧な仕上がりです。
普段家で母親だとしか思って見ていなかった女性がステージに立ったら森高千里だった時ぐらいの感動です。
(※個人の感想です)
アンディーウォーホール展と三十三間堂
帽子屋グッズ②
ココメロ?アングーリア?どっちもスイカです
眠たい事しか話さない人(個人的オススメ動画)
30年は使ってる。あと30年使えるかも。
I Pod touch のバッテリーを交換してみた
帽子屋グッズ②
ココメロ?アングーリア?どっちもスイカです
眠たい事しか話さない人(個人的オススメ動画)
30年は使ってる。あと30年使えるかも。
I Pod touch のバッテリーを交換してみた
この記事へのコメント
無事に修理出来たようですね。
個人にはライナーは販売はしませんが、またご費用ならお気軽にお問合せ下さい。
株式会社出石手袋イズイシ
個人にはライナーは販売はしませんが、またご費用ならお気軽にお問合せ下さい。
株式会社出石手袋イズイシ
Posted by イズイシ at 2023年01月27日 13:48
その節はお世話になりました。
無理を申したのにご対応いただき感謝してます。
長く使っていきたいのにメンテナンスを怠っていたという本来の怠慢な性格が災いしご覧のようになっていました。
10年後にまたお願いできるよう大事に使っていきたいと思います(笑)。
勝手なお願いですいませんでした。
ありがとうございました。
無理を申したのにご対応いただき感謝してます。
長く使っていきたいのにメンテナンスを怠っていたという本来の怠慢な性格が災いしご覧のようになっていました。
10年後にまたお願いできるよう大事に使っていきたいと思います(笑)。
勝手なお願いですいませんでした。
ありがとうございました。
Posted by コッポレッタ
at 2023年01月28日 13:38
