オオサカジン

  | 北区

新規登録ログインヘルプ



日々精進 『生地編』


帽子に関わりだしてからずいぶんと経ってますがまだまだ知らないことが多すぎで凹みます。

買い付けしてくるのはまたそれで大変なこともありますが、シチリアに行ってるっていうことだけで半分楽しんでるようなものですから。


日本で生地を調達することもあります。生地屋さんって大阪は繊維の町なので結構あるほうなのかもしれませんが丼池(どぶいけ)あたりに集中してあるもののもはや斜陽な感じ。正直良いものは目が利かないと得るのは難しいですね。他にも探せば商店街の端っこのほうにあったりするのですが普段あんまり気にしませんよね、自分で縫い物する人以外は。しかもまあまあいい値段するのでビビリながら計算機叩いてますがどんな奥様が買っていくんやろ?って思うぐらいの生地もあるので目の保養にはなってるかな。

餅は餅屋で業界の人に聞いていくつかたずねて行くうちに、掘り出し物やすごく短い、端切れとまではいかないけど服にするには物足りないほどのシロモノが!そんな生地はウチみたいなところにはありがたい話ですけどね。

そんなところで働いているおっちゃん(年齢的にはおじいさん)たちと話したりしていて生地の構成、素材について尋ねると、皆さん仕入れてくるときにチェックしてないのか調べるのがめんどくさいのかわかりませんがよくやる方法が『生地を燃やす』んです。

火


燃やして何がわかるか。燃え方もそうですが、一番は『匂い』なんですね。

考えてみたらウールは毛、体毛ですからアミノ酸や油です。髪の毛が燃えたときの匂いがする(経験無い人はスイマセン)のはそりゃそうですよね。
頭が燃える

綿が燃えたときは植物性の香り、スッとした心地よい匂い。紙が燃えたのにも近いかも。

化学繊維は石油っぽいプラスチックが溶けたような匂い。燃えるときも『燃える』というよりは『溶ける』かんじですね。

そして燃えカスを指でこすってそのパラパラした感触でも確かめるようです。

シルクも独特の香りがします。匂いを文字で表現するのって難しいですけどね。ワインの表現とはまた違いますし。

実際に自分が着ている服が本当に表記されている素材か調べたいときは裏のほつれてきた所の糸を燃やしてみたらわかりますがあまりオススメしません(苦笑)。混ざっているときは判断が難しいですし、まず危ない(笑)。やめてください。

縦糸と横糸で違うものを使って強度や表情が変えられるので生地のデザインするのも面白そうだなぁなんて思ったんですが、生地は生地屋で(笑)。