オオサカジン

  | 北区

新規登録ログインヘルプ



コッポラ帽の洗濯について その②


当店超ド級のコッポラヘビーユーザーの方から洗濯しても落とし切れないほど汚れてしまってるので実験に使ってもいいとの条件で洗濯させてもらいました。

結構エゲツないくらいの汚れですのでご覧になる方は自己責任で。


はい、どうぞ。





洗濯②-1

これでもご本人たまに洗っているとのこと。常にかぶっている方なので通常の汚れのたまり方ではないようです。


ご好意で依頼されましたので思い切っていってみましょう。


※生地の特性を把握した上での取り扱いをしなければいけませんので注意が必要です。
あくまでも経験の上でお話しますが生地の縮み(型崩れ)、色落ちが最大のポイントになると思います。
水に潜らせる時間は短ければ短いほど良いですので、①洗い②すすぎ③脱水の工程を最短で出来るように洗い場、洗濯機などを準備してください。(レーヨンなんかは洗いはじめから脱水まで2分以内!)

ただし、あくまでも個人判断でお願いします。



汗染みがほとんどですのでビン皮に付いた汚れは簡単に落ちそうです。

洗濯②-2

液体洗剤を少し水で延ばしながらひたすら擦ります。かなり耐久性のある素材ですのでこれ自体は相当な力を入れたとしてもビクともしないので遠慮しないで行かせてもらいます。

洗濯②-3

まあこんなもんでしょう。頭皮の汚れはシャンプーで落とすのが良い、などといわれたこともありますが今回は通常の液体洗濯洗剤を使用。(表地裏地ともに綿100%)


もうひとつ持ち込んでもらったのは白い麻100%のコッポラ。ビン皮どころか外側まで汗染みで黄色くなってます。

洗濯②-4


これはさすがにブラッシングでは取り切れないと思いましたので、

①さっと油汚れだけ落とす感じで(次のステップの効率をよくする気持ちで)洗剤をつけて洗う&すすぐ。

②擦るというよりはブラシに漂白剤をつけて『ねじる』ように奥にしみこませる感じで。

洗濯②-5

ツバの部分はまるで違う生地みたい(笑)。

③漂白したいところに『ねじりつけ』たらそのままタライに入れて全体漂白5分キッカリ!

洗濯②-6

それなりに白くなりました。あんまりやりすぎるといくら許可もらっているといえどボロボロになってはいけませんからね。

洗濯②-7


形を整えて(少し生地を引っ張りながら伸ばす感じで)タオルドライのあと風通しのいいところで乾かします。

洗濯②-8

洗濯②-9

直接風を当てないで周りの空気をドライな状態にしてみました。

アイロンがけは両手ふさがってるので写真は今日はちょっと無理(笑)。

引取りに来てもらった時に協力して撮ってみます。








2015年6月の新着コッポラ⑤ Lustrino(ルストゥリーノ)


ルストゥリーノ1

最初に言っておきますが、このコッポラ、写真が上手く撮れません(涙)。

ルストゥリーノ2

自然光を使ってみてもイマイチ同じ色に写らないのです。他のコッポラは、下手ではありますがそれなりに色は再現できていると思っていましたが、ゴメンナサイ、プロに教えてもらわねばなりません。

ルストゥリーノ3

いろんな角度で撮って想像してもらえればと思いますが全部違って見えますから性質が悪い(腕か)。

ルストゥリーノ4

しつこいですか(笑)



結局一番最初の写真が一番近いのですね。黒地に金の織が混ざってる下地にゴールドの丸い小片が付いています。派手ですが渋い感じもします。

ルストゥリーノ5

裏地はこんな感じ。デシンといわれる柔らかく滑りのよいシワになりにくい素材です。



スパンコールはイタリア語で『Lustrinoルストゥリーノ』、本当は『スパングル』が日本語風に訛ったって、どう聞いたらそうなったんでしょ?まぁ、一般的になってる言葉ですから今更変える必要もないか。



Lustrinoルストゥリーノ
表地:ナイロン65%、ポリエステル35%
裏地:ポリエステル100%
縫製:日本

58、60cm 各2点ずつ(もうこの時点で各1点ずつになってしまいました汗)

¥12,500-







京都に行ってきたんです(わりと近かった)


久しぶりに京都に行ってきました。

実は20数年前にしばらく住んでいたこともありますが、二条城も入ったことなければ銀閣寺も行ったことありません。

それでも気持ちは何かノスタルジックにさせてくれる街なのでブラっとしてきました。

といっても目的はわりとハッキリしていて知り合いのお店を訪ねてきただけですが、それでも新しい発見もありました。


叡山電鉄・一乗寺駅下車 1分の 『インキョカフェ』

インキョカフェ

到着したのが予定よりだいぶ遅かったので滞在時間も短かったですが。

インキョカフェ2


お店に入るとすぐにブルースの曲で迎えてくれます。ブルースといってもピンと来ない人、淡谷のりこ先生や青江美奈さんのジャンルとは違いますからね(和田アキ子でもない)。お店一面ブルース、不定期でセッションなんかもやってるそうです。何回か今までブログには書いたことあるのですが、ブルースと呼ばれるジャンルが好きでCDもだいぶ持ってたりします。個人的な音楽の趣味です。ブルースの中でも色々あるので必ずしも趣味が合うとは限らないのですが同年代の店主とは割と近い趣味だったみたいです。お店の仕様に細かい仕込をしている(デザインや小物、絵など)のがとても参考になりました。



インキョカフェ3

ここのご店主と知り合ったのがうちの店に帽子を見に訪ねてこられたのが最初ですが、当初はブルースの話は全く出てきませんでしたのでどんなお店をやってらっしゃるのかも知りませんでした。

あることからお互いの音楽の趣味の話になり、よくよく聞くと私の好みにドンピシャであろうお店!大阪・京都は近いようで、あまり活動的でない私にとっては気軽に行ける距離ではなかったんですよ。

イタリアブルース

ローマにいたときは毎週火曜日にブルースジャムセッションをやっているPUBがあったので通ってました、毎週(笑)。上の写真は数少ない彼らのステージの記録。全員知り合いですが、この日はハーモニカとサックスの友人が演奏していた日だったと思うなぁ・・・。


多くのブルースマンに好まれるコッポラ(ハンチング帽)なのでこれからも彼らとの出会いは増えるかもしれませんえ(京都風)。




次回は是非、ライブを開催されている時にうかがいたいですね。

インキョカフェ
住所: 〒606-8117 京都府京都市左京区一乗寺里ノ前町5 マ・メゾン 1F
電話:075-724-2341




そのあと『帰る途中に通ってみたら覗いてみるといいですよ』といわれた本屋さんをチラ見。

けいぶん社1
写真だけ撮ってきましたが世界に発信できる要素をふんだんに持っている本屋さん(それ以外のショップもありました)らしいので次回はもっとゆっくり訪ねます。

インキョカフェ4

それ以外にもオシャレな雰囲気の美容院だったりショップだったり自転車屋さんだったりカフェだったり・・・一乗寺って学生が多いと聞いていたけどかなり気になる街でした。

再訪確定!







コッポラ帽の洗濯について


洗濯1

コッポラを購入される時一番気にされるのが『似合うかどうか』『カッコイイかぶり方』ですが、その後に来るのがやっぱりこれですね、『どうやって洗濯するか?』。

洗濯2

残念ながら洗濯機にポイっという簡単な解決方法はおススメしません。必ず後悔することになります。

いつも僕は『実験がてら洗濯機に入れて洗うことがある』というのですがあくまでも自己責任です。

それでもお客様に何とかしたいといわれれば色々方法を説明したりします。

洗濯3

少し違いますがキャップを洗濯する時に使う道具として売られているものも見つけました。アメリカの製品ぽいですが効果があるかはわかりません。型崩れを気にしてのことだと思いますが。



基本は洗濯(水洗い)しなくていいように扱ってもらえるといいのですが体に触れるものは色々汚れるのは当然です。

まめに内側のリボンを固く絞ったタオルなどで拭いてもらうのが汗汚れの対策です。


よく触るところの1番が『つば先』です。

ここには手垢がつく一番汚れるところかもしれません。そこだけ拭いて終わりにしたいですがやっぱりサッパリさせるには水にくぐらすのが気持ちがスッキリするでしょうね。

そこで、
①比較的洗濯しやすい素材は押し洗いする。

洗濯4

②縮むことが心配されるものは漬け洗い(※動かさない)

洗濯5

③脱水は3秒!(※責任は持てませんが) ネットに入れたほうがさらに安心。

④脱水後はかたちを整えて(中にタオルや新聞を詰めて。前のホックは外して)陰干し!

洗濯6

↑こんなものもあります。洗濯ばさみは痕がつくのでやめましょう。


そして結構大事なのが『アイロンがけ(※もちろん出来るものだけ)』です。

洗濯7

アイロンの出来でずいぶん見栄えが変わってきますので、軍手してタオルを何枚か折ったものをつかんで台座にして空中でアイロンがけ(結構大変です)をするのです。



水にくぐらせるときに洗剤を入れるかどうかは汚れ次第、生地次第、何度もすすぎをするのが心配な場合は少な目か入れずに。

たったこれだけのことなんですがやってみると意外に難しかったり失敗したり。


ブログで書き切るのは無理なところも多いので、どうしてもの場合は店頭のほうまでご相談にお越し下さい。







2015年6月の新着コッポラ④ Roccia Rossa(ロッチャ・ロッサ)


ロッチャロッサ1

イタリア製の麻中心の生地ですが色が実にイイです(撮影技術が着いていかないので100%再現できてないです)。

ロッチャロッサ2

オレンジでもなく茶色でもなく僕の語彙ではスイマセン、ここまでです。

ロッチャロッサ3

岩の種類を調べてみましたがあんまり良く解りませんでしたが頭に浮かんだ『Roccia Rossa(赤い岩)』で引いてみたら上の画像が出てきました。写真より若干赤みが強いですのでこれが一番近いイメージかもしれません。色だけでなく表面のデコボコ、ざらつき感が近いです。

ロッチャロッサ4

実はよく見るとチェック柄なのでそれがまた岩の『脈』のような風合いを出しているのかも。濃い同系色と赤、緑も入っていて淡白な表情になりそうな鉱石の色に彩りを加えています。

ロッチャロッサ5

レーヨン地の柔らかい裏地は落ち着いた色合いですが、細かい柄が入ると少しポップにも見えたり。



Roccia Rossa ロッチャ・ロッサ
表地:麻88%、ナイロン(イタリア製)
裏地:レーヨン
縫製:日本

58、60、62cm 各2点ずつ

¥11,500-

おまけ:岩がRocciaで石がPietra。ピエトラ・ロッサって引くと(グーグルで)ルビーばっかり出てきます。





2015年6月の新着コッポラ③ Salvatore(サルヴァトーレ)


トト1

『トトー』と呼ばれた有名なイタリア人の役者さんがいます。正確にはTotòと表記しますので後ろの『ト』にアクセントをおきますので『トトー』と伸ばしたようになります。

この方です。

トト2

見たことある人もいるのではないでしょうか、50年代から60年代にかけて活躍したコメディの出来る素晴らしい役者さんでした。

本名は『Antonio De Curtisアントニオ・デ・クルティス』、アントニオさんです。それがなぜ『トトー』になるかというとイタリア人の名前の省略形をニックネームにしたものなんですね。マー君とかサッちゃんみたいなものです。

なんで今回のコッポラにアントニオさんが関係しているかというと極めて微妙なのですが、サルヴァトーレという名前の省略形も『トトー』なんですね。ちょっとこじつけ感もありますが・・・(笑)。イタリアにいるときずっと不思議だなぁと思っていてまわりに『トトー』だらけのときがあったのですがどうやらサルヴァトーレとアントニオが混在していたようです。

サルヴァトーレとは名前に『Salva助ける、救う』という言葉が入っている通り『救世主』という意味でもあります。

トト3

表地はサッカー地というのですか肌触りがシャカシャカする夏向けの生地だと思います。裏地もちょっと似た様なシャリ感がある素材です。

トト4

夏の海辺で救助する人がかぶっているのを想像しながら生地を選んだのでこの名前です。


Salvatore サルヴァトーレ
表地:ポリエステル
裏地:ポリエステル
縫製:日本

56、58、60、62cm 各2点ずつ

¥10,500-





帽子のサイズのお話


サイズリング1

サイズリングという道具です。あまり馴染みのないというか帽子屋さんにすら必ずあるとも限らないツールなのでご来店された方から不思議な眼差しでご質問されることがあります。

正直『それ以外に何に使う?』度がハンパないものなのですが、男性のメカ好き感覚では結構魅力度高めなのも事実です(笑)。

一応、疑り深い性格なので本当に正確な寸法が測れるのかチェックします(セカンドオピニオン)。

サイズリング2

多少の誤差は測り方(片手で支えてますので)と道具自体の精密さなどもありますがほぼ正確に測れていると思いました。

じゃあ、測ってみましょう。

サイズリング3

58.5cmで仕上げたコッポラです。サイズリングを広げてコッポラが落ちないぐらいに支えています。

ところが、そうはいうものの布で作られているものですから強く広げるとこうなります。

サイズリング5
(強く広げるために右手で広げて左手で撮ってますので少しブレてます、スイマセン)

ということは60cmのサイズの人でもかぶれるということですね。

髪の毛の量でも装着感がずいぶん変わりますので選ぶのには実際かぶってみるしかないんですけどどうしましょ?



実際に帽子をかぶった時に帽子を支えているところはどこなのか、見てみましょう。

サイズリング6

『ツバ』というパーツがついていますから重心がやや前にあるのは想像できます。

横から見てもツバの付け根は半分から前にあるのものが多いように思います。

サイズリング7

キャップのツバにはほとんどこういった芯(日本ではプラスチック樹脂のようなものが多いです)が入っていることが多く耐久性もあり柔軟性もあるので着用者自身で調整できるところが好まれて使われる理由なのかもしれません。

サイズリング8


ところがそんなに丸いオデコをした人はいないと思いますのでどこかに当たる所は決まってきますよね。

サイズリング9

この写真の人はかなり丸いオデコしていますねぇ(笑)。それでもツバ芯のR角度と同じというわけには行きません。写真で表すタテ線の位置が一番当たる(ツバを支えている)ところになるのはほとんどの方に当てはまると思います。

ということはオデコの正面、タテ線から両サイドの辺りは当然少し空きがあるのがお解かりでしょうか?

サイズリング10

上のコッポラはツバ芯が上の写真のものより柔らかいものを使っているにもかかわらず均一にオデコにあたっているわけではないのです。

なので、よく帽子選びの際に『実際に頭の回りを測ったサイズより1~1.5cm大き目のものを選ぶ』というのは、少なくともこういった製品上の誤差を吸収する為の余裕なわけです。さらにかぶり方によってツバがあたるところが変わってきますので隙間の発生具合も変わるわけです。

後頭部のロスをほとんど計算に入れてないのは前頭部のツバによる影響と比べて少ないからです(髪の毛による影響についてはまた今度)。


続く






2015年6月の新着コッポラ② Pietrino(ピエトリーノ)


ピエトロ1

ピエトロという名前も良くある名前のひとつですが、『石』という単語が『Pietraピエトラ』なのでややこしいです(別にそうでもないですか)。

英語で言うところのPeterピーター、ハイジで言うところのペーター、ドイツではペトロ、スペインではペドロ・・・はい、どれもほぼ想像が出来る範囲だと思います。

イタリアで一番有名なペトロさんはサン・ピエトロ寺院のピエトロさんではないでしょうか。今ではそれこそ石を投げればピエトロに当たるといってもいいくらいたくさんいそうです(例えです)。

ピエロという名前も多いので混乱する方もいるかもしれませんが気をつけてあげてください(笑)。

-inoが付くと『小さいピエトロ』的な意味合いになるのはイタリア好きな方ならもうお解かりでしょう。

ピエトロ4

僅かにかすれたような仕上がりのフレンチヴィンテージリネンを使用。軽くてサッパリ、暖かい季節用に。

ピエトロ3

当店のコッポラは裏地も個性的なものを使用しているというのはご存知かと思いますが、今回裏地も負けずと同じ様な配色にしてみました。結構上手くマッチしていると思いませんか?綿にも似ていますがポリエステルです。

ピエトロ2

赤黒白の組み合わせは一見派手にも見えますがシンプルでスタンダードな組み合わせですので割とあわせるのに苦労しないのが嬉しいですね。

Pietrino ピエトリーノ

表地:麻100% フランス製
裏地:ポリエステル 日本製
縫製:日本

56、58、60、62cm 各2点ずつ

¥10,500-





ボルサリーノというもの


帽子に詳しくない人、興味のない人までも多分知っているであろう『ボルサリーノ』。

映画でも広く知らしめることになったのですが少し情報が微妙な角度で広まってますので少しだけ調べてみましょう。




ボルサリーノとはイタリアの帽子メーカーの名前です。

帽子のひとつの種類の名前ではないのですが代表的な有名になった帽子のことを指すと思っている人も多いでしょう。

それがこれ、

ボルサリーノ1

アランドロンとジャンポールベルモンドが一世を風靡した映画、その名も『ボルサリーノ』です。

この中でアランドロンがかぶっているのが『ボルサリーノ』の名で呼ばれるようになったソフト帽です。それ自体がそういう名称の帽子だと思っている人が多いのはこの映画の功か罪か・・・。ジャンポールがかぶっているのはパナマ帽ですね。違うポスターなどで見かけるところではコッポラをかぶっているシーンもあるみたいですが。キャラをかぶらせないための小道具の使い分けだったんでしょうね。『あぶない刑事(デカ)』のタカとユージのスーツの色が黒と白だったように(w)。

よく知られていて主力商品なのがこのソフト帽とパナマ帽ですが他の形の商品もたくさん扱ってますので当然コッポラのスタイルのものも扱ってます(注:当店では扱ってません)。

そのうちコッポラっていう映画が出来て世界中に当店の・・・あったらうれしいって話です。


それにしても当時は思い切った名前をタイトルに出来たものですね。1メーカーの名前ですよ、っていうか社長の名前ですよ。衣装協力するにしても相当なコネがあったんでしょう(白目)。

ブルーハーツ時の真島昌利(マーシー)が「アンダルシアに憧れて」のなかで歌っているのはそれを知っていたのかどうか・・・。誰か聞いてみてください。

今、ボルサリーノを着用している日本で一番知られているのはこの人ではないでしょうか?

ボルサリーノ2

イメージちょっと怖目ですけどね(笑)。







2015年6月の新着コッポラ① Terra di Siena(テーラディシエナ)


テーラディシエナ1

夏っぽく軽くて薄い肌触りのコッポラ・ア・オットスピッキの紹介です。

ローマで通っていた学校の授業でひたすら色鉛筆で写実的な絵を書かされたことがあります。その時に画材屋さんで見つけて一番気になった色が『Terra di Sienaテーラディシエナ』でした。その色自体が好きというよりはその名前が印象的で覚えた色です。早い話、『シエナの土の色』ということですが、当時、そんな土の色がそのものの名前になってしまうなんて『松崎しげる色』並みのインパクトがありました。色は数値で表すことが出来るようになったので、曖昧なものは違うといわれるとそれまでなのですが僕の中ではこの生地を見つけたときにスグに思い浮かんだのがこの名前です。ちなみに色見本が出ているサイトではこんな色です。

テーラディシエナ2

シャリっとした肌触りと縦の織の筋が和風にもみえますがフランス製の生地です。

すごく薄く、張りのある素材ですのでシワになりやすいのがちょっと難点ですけど。

テーラディシエナ3

裏地はチェックと幾何学的な模様を組み合わせた70年代の香り漂う、これも薄くてさっぱりとした肌触りの夏の定番にピッタリの素材でしょう。

テーラディシエナ4

Terra di Sienaテーラディシエナ
表地:麻、ポリエステル(フランス製) 
裏地:ポリエステル
56、58、60、62cm 各2点ずつ
¥10,500-

注釈:
イタリア語の二重子音の発音がまだ定着していないので曖昧な発音が使われているので少し自論を。

言語学者じゃないので正しいとは言い切る自信もありませんが今回の『Terra』の発音を敢えて『テーラ』と表記しました。リンクを貼ったサイトでも『テッラ』と表記してあるのですが違和感が拭いきれないのでわざとです。

そもそも日本人には得意ではない『L』と『R』の発音の使い分け、二重子音になるともひとつややこしさが増すようです。イタリア語になれていない日本人のほぼ100%(言い過ぎではないかも)日本で『テッラ』と書くと『Tella』と発音しているのです! 小さい『ッ』を入れると続きの『ラ』は『LA』と発音してしまいます。そのほうが簡単です。巻き舌が得意な人は上手く使い分けられるかもしれませんがイタリア人ですら巻き舌を駆使している人はあまり見ません。
イタリアの北のほうで見られる(ドイツやオランダで顕著かも)のどの奥で『ゲ』に近い音を喉チンコを震わすようにはさむのがしっくりくるのですが、そもそもそれはカタカナで表すことが非常に困難です。僕自身がそこをクリアするために解釈してるのが『二重子音1つ目のRは長音符ということにする』です。

どちらにしても100%でない解決方法でしょうが、実践で使っていく限りはほとんどの日本人にとって相手に伝わるように発音するという点では僕の方法は有効だと確信しています。Birraなんかも最近は知ってる方も増えてますが『ビーラ』のほうが伝わる確立はぐんとアップするでしょう。

『L』の二重子音はその逆です、気をつけましょう。

『R』がひとつのときも気をつけましょう。

上手に発音される方、もっといい説明解釈があれば教えてください。

よろしくお願いします。