帽子屋BAR店長ブログ

冬に使えるコッポラを引続きご紹介します。



ウール素材の起毛タイプでとても暖かいさわり心地。ウールとは一般に羊の毛のことをいいますが、広くウサギや

ラクダ、アンゴラも含むようです。メリノウールってよく聞きますが羊の種類の名前なんですね。メリーさんの、

という意味ではないそうです（笑）。

ウールの性質として、

・保湿性と保温性が高い
・しわになりにくい
・他の繊維よりは燃えにくい
・抗菌・消臭機能がある
・空気清浄化作用

などがあるそうです。決して燃えにくいわけではなくほかの繊維と比べると、ということです。

考えてみると当たり前のことですが『毛』ですのでタンパク質から出来ているということですので燃えると

独特の匂いがするそうです。生地屋さんなんかに行くと端っこを燃やしたりして何が含まれているか確認

（メーカーの表示を信用しないわけではないですが昔からの人は結構こんな方法も使ってます。）したりする

とわかるそうです。

もちろん欠点もあるわけで、

・洗うと縮む（クリーニングはウールの油分が奪われることもある）
・擦れたり、アイロンは当て布をしないと光る
・虫の害を受けやすい
・引っ張りや磨耗に弱い
・人によっては触るとちくちく感じる
・アルカリに弱い
・日光で黄変する（以上Wikipedia参照）

などといったこともあるので扱いには気をつけたいものです。



この商品も扱いには気を配らなければいけません。程よく毛羽立った感じでふっくら保つには長時間押しつぶした

状態での保管やクリーニングによっての油分の消失などで風合いが落ちる可能性があります。

普段からのメンテナンスでブラッシングや固く絞ったタオルなどでの内側の汗や化粧の除去などを怠らないように。



FHI-36　サイズ：59ｃｍ　一点のみ　
価格：￥20,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

この作品はフィリッポがたまに製作する気まぐれコッポラです。サイズもこれだけ、1点しかありません。



いわゆるベルベット調の生地で綿素材です。明るいキャメルというかカフェラッテのようなやさしい色ですね。



柄のモチーフは何でしょう、バラのような花柄ですかね、白と黒の模様がエレガントですね。



余談ですが、帽子の写真を撮るときって斜めから撮ることが多いです。これはうちに限らず色んなお店のサイトや

カタログなどを見てもほとんどが斜めから撮ってますね。服と違って（服は畳まれてますからね）元々立体で

仕上げられているのでそれをわかりやすくするとそうなるんでしょう（と勝手に解釈）。

いや、うちのホームページでは真上から撮ってます（笑）。

話を元に戻すと上のような写真はあまり見かけないということをいいたかったのですが柄が左右非対称

な場合はこうやってお見せするしかないでしょう、コッポラは少し斜めにしてかぶることを推奨していますので

この柄がどう見えるかで印象が変わってきます。一応参考までに。



裏はシンプルに、ですが光沢のある同系色でまとめています。

ショーケースに入れてあるのを眺めているだけでお酒が進みそうです。


FHI-40　サイズ：57.5ｃｍ　一点のみ　
価格：￥20,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

この素材もやっぱり冬を連想させます、コーデュロイ。

一般には『コール天』（古？）と認識されている方も多いでしょうか、僕の好きなあの唄にも『コール天のズボン』

というフレーズがありますのでこっちの方が馴染みが深いです。

うねが生地の厚みを出すので保温効果が期待できますし冬場に活躍するイメージなのでしょうね。

とはいうものの素材原料は『綿』のものも多いのです。



この『うね』ひとつで印象も変わってくるので要注意。太いものはザックリ感が増すのでカジュアルに見えたりします

し、うねの細いタイプは繊細なビロードのような風合いのものもありますので上品さもあったりするんですよね。

それだけ種類も多いこのコーデュロイは幅広い使われ方をしているので一つくらいは持っていてもいいですよね。



FHI-33　サイズ：57.5ｃｍ　キャメル　一点のみ　
価格：￥16,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

今回の買い付けの中で一番気になっていたといってもいいこの一点、サイズも59.5ｃｍのみです。

このタイプのウールの生地でチェックなんてなかなか見かけませんよね。



カーキ色というのはどうしてもミリタリーの色に感じてしまうのですが（個人的には大好きな色です）

エレガントを表現するのには少々苦労する色だと思います。最近のファッションで取り入れられることも多いですし

同一の色合いであわせるものとしては最高の一点じゃないでしょうか？一色だとのペーっとした印象になりますが

濃淡でチェックを作ってますので余分な色も入らないしソリッドさも出るんじゃないでしょうか。



起毛しているところが柔らかさも感じますし高級感も出てみえます。



他のサイズも欲しい！と言ってみたのですが『これしかないよ』と一蹴されて残念ながらこれひとつ。

早い者勝ちです。


FHI-31　サイズ：59.5ｃｍ　一点のみ　
価格：￥19,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

前回ご紹介したものに風合いは似ていますが柄が違います。

少し離れて上から見ると白の糸で描かれたギザギザの模様が見えるのが特徴です。



この間冬物の柄のイメージってなんですかっていう質問してみましたがギザギザつながりで思い出しましたが

ヘリンボーン（杉綾・綾杉）の柄も冬物の生地に多く見られます。こちらはどちらかと言うと男性的なイメージですが。

ヘリン（herring）って鰯のことなんですね、覚えておきましょう。

日本の杉の方が凛としたイメージもあって僕は好きです。

柄が直線的なところもあって男性的に感じるのかもしれませんね。色が入るとそうでもないのでしょうが

割とシックな色が多いように見受けられますし。



白の糸を使っている量が多いので明るい印象の一点です。



FHI-02　サイズ：55ｃｍ、56ｃｍ、57ｃｍ　各1点づつ　
価格：￥22,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

ざっくりと編み込んだボリューム感のある素材。

ウールです。こげ茶、茶、オレンジの３色で構成されてます。



オレンジの編み込みの入れ方が温かみを増してくれます。

『霜降り』と言うのともちょっと違うのですがウール素材によく使われますしツイード系のネップにしても

太い糸を使うときによく見られるので冬物のイメージが強いですよね。



ブツブツとしたところが爬虫類をイメージさせるのですがアニマルな柄の服にも合うかもしれません（笑）。

FHI-01　サイズ：55ｃｍ、57ｃｍ、59ｃｍ　各1点づつ　
価格：￥22,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

『黒』。写真で黒を出すのって結構難しいです。『真っ黒』です。



シチリアに行くと、パレルモは観光地だと言うこともあってお土産物を売っている露天商がたくさん出ていて、

そういったところでもコッポラは売られているのですが当たり障りのないというか特徴のあまりない地味なデザイン

のものばかり売られています。

色々物色しているうちに向こうから話しかけてくるので話を聞いていると、観光客（特にアメリカ人）は黒の

コッポラしか欲しがらないというのです（もちろん100％ではないでしょうが）。

映画に出て来るイメージでは確かに黒っぽいものは多いようですがどうしてもそこにこだわる理由がわからないまま

フィリッポ（我々が買い付けに行く職人）に尋ねてみても『確かにそうだけどわしも理由はわからん』とのこと。

でも需要があるので結構たくさん作っているようです。



ウールのフェルト地です。暖かさはもちろん肌触りも気持ちいいです。



どの角度で撮ってもあまり代わり映えしないので撮影者は苦労します（笑）。

FCI-11　サイズ：56ｃｍ　1点のみ　
価格：￥18,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

クラウンの小ぶりなキャスケットタイプのご紹介。

今回買い付けてきたものの1割程度がこのタイプ。かぶり方はどちらかと言うと学生帽のようなイメージでアレンジして。



大柄の千鳥格子と細かい千鳥格子を交互に使ってる中に一枚だけブラックウォッチが入ってるのがポイントです。



つばにはバックスキン調の触り心地の良い素材を使ってます。



裏のタグにはトリナクリアのロゴが入ってます。

SCI-08　サイズ：57ｃｍ　1点のみ　（他に柄違い多数ありますがサイズに限りがあります。どれも一点モノです。）
価格：￥19,500.-　シチリア製

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

千鳥格子『ハウンドトゥース』は最早クラッシックな柄、大きいもの小さいもの色々ありますがこのサイズのものが

帽子にはちょうどいい大きさかもしれません。黒い部分が引き締まった表情を作るんでしょうか。ベースの色である

エメラルドグリーンからターコイズブルーのあいだに位置する微妙なセクシーさを持つこの色は、もしかすると

人を選ぶかもしれませんがこの柄があることで清楚な一点に見えるから不思議です。



個人的には柄に季節があるとは思わないのですが僕にとって千鳥格子は『冬』を連想させます。

白黒もしくはある色と黒、ほとんどの場合が黒が使われるような気がするのは気のせいですかね？

チェック柄自体が彩度の違いで柄を際立たせているんでしょうし多いのも普通の感覚なのかもしれませんが。



製作者フィリッポ師匠、ご丁寧に裏まで千鳥格子を使ってます（笑）。この御仁は気分で生地の切れ端なんかを

ありえないところに当て布したりするのですが裏地に関しては保守的なイメージでしたが裏表千鳥格子なんて

僕的には気まぐれの骨頂のような（笑）。

それにしても今回のこれは気合の入り方が違って見えます。仕上げは落ち着いて見えます。

なんだかフィリッポのその時の気分が想像できそうです。


FHI-46　サイズ：55ｃｍ　1点のみ
価格：￥18,500.-

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主が判断し、お似合いになるだろうサイズで表記しています。

※写真中のタグに書かれているサイズは実寸ではありません。

1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

または御気軽に御問合せ下さい。お待ちしています。

室内で撮った写真でわかりにくいのですが薄いピンクのウール地です。

素材自体も比較的薄めのものなので全体的に軽やかな雰囲気でかぶってもらえそうです。



仕上げもシンプルで、カジュアルからシックなジャケット、コートなんかにも合わせられますね。



ピンクって、男性が使うとしたらシャツぐらいだと思ってませんか？

決して派手ではないむしろクールなトーンのピンクですのでいろんな場面で活躍出来るんじゃないでしょうか。





FHI-18　サイズ：57ｃｍ、58.5ｃｍ　各1点
価格：￥17,500.-

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主個人が試した上で、普段かぶっているサイズに照らし合わせ

て表記しています。1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

または御気軽に御問合せ下さい。お待ちしています。

薄くて柔らかいので綺麗になめしたレザーだと思った方。合皮なんです。

革と違って軽いし、扱いに便利なところがフェイクレザーのいいところです。

革のベルト、靴、手袋、帽子などの小物はトータルファッションを引き締める感じがしますし

皆さんもよくお使いだと思いますので気軽に使ってもらえそうです。



こげ茶色は秋から冬にかけて活躍してくれる色ですよね、抑えておきたいアイテムです。

キャメル色のコートなんかに合わせると引き立つんじゃないですか？



程よく色がかすれたところもこなれた感じで使いやすいです。



シックでアダルトな演出をするのに一役買ってくれそうです。

FHE-34　サイズ：57.5ｃｍ、58ｃｍ、59.5ｃｍ　各1点
価格：￥18,500.-

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主個人が試した上で、普段かぶっているサイズに照らし合わせ

て表記しています。1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

または御気軽に御問合せ下さい。お待ちしています。

このコッポラはパレルモのFS（いわゆる国鉄：Ferrovia Statale）の駅から程近いけどメインの通りから少し外れている

所にある工房で作られて、ひっそりと僕が来るのを待っていたかのようだったので（ﾛﾏﾝﾁｽﾄ笑）連れて帰ってきました。


兄のサルヴァトーレと弟のニコロの兄弟2人でやっている小さな工房で作られた作品です。




ここは比較的スタンダードと言うかクラッシックなデザインのものが多いのですが造りが丁寧です。手作りのものは

左右対称に作っても微妙なゆがみが出るものですが（それがまたいい味わいなのですが）ここの作品たちは比較

的まっすぐ座る感じに仕上がってます。それが装着感に影響しますので安定したクオリティと言っていいでしょう。




さてこのパッチワーク、好みもあるでしょうが温かみを感じるデザインだと思いませんか？

よく考えてみると手間のかかったことをしているんですよね。いろんな生地を同じ大きさに切りそろえてそれから

また同じように整然と縫い合わす、わずかなピースしか使われていないのにまずは同じように用意されるところは

For the Teamの精神をそこから感じ取るのは僕だけですかね（笑）。

もしくはハンバーグ。肉を一回ミンチにしてからもう一度こねて丸めて形を作る、そうすることでまた違った旨みや

食感も出てくるから同じ肉でも不思議です。そんなことを考えながら見てるとほら、違った味わいが感じられませんか？



SHI-02　サイズ：56.5ｃｍ、57.5ｃｍ、58.5ｃｍ、62ｃｍ　各1点
価格：￥23,500.-

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主個人が試した上で、普段かぶっているサイズに照らし合わせ

て表記しています。1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

または御気軽に御問合せ下さい。お待ちしています。

10月になったのにまだ暖かい空気がﾄﾞﾖ～ﾝっと漂ってるので冬のものを見たい気分はもうちょっと後かも知れませんが

あっという間に寒くなるのも目に見えてますのでちょっとだけ。

シチリアで買い付けてきたコッポラの秋冬物がぼちぼちお目見えです。



基本アーティスト気質のフィリッポの作品ですので誰にでも合うものでない作品も多数あります。

今回ご紹介するのはルイジアナのウィッチドクターを想像させる（※あくまでも個人の感想です笑）1点。



ぶ厚いフェルト地を使ったものですが前後に縦に波模様の刺繍が施されてる生地を使用。

サイドの部分は無地の黒ですので全体的にはスッキリとしたイメージです。

オレンジやターコイズブルー、シルバーの糸の刺繍はどことなく妖艶な雰囲気もありますね。

オレンジとブルーは対極の色の組み合わせですから合わせるものには気をつけたいところです。




FHI-15　サイズ：55ｃｍ、56.5ｃｍ、57.5ｃｍ　各1点
価格：￥23,500.-

※実際の仕上がりサイズはもう少し大きめですが店主個人が試した上で、普段かぶっているサイズに照らし合わせ

て表記しています。1点モノですので是非実際にお試しに当店までお越し下さい。

または御気軽に御問合せ下さい。お待ちしています。